とっておきのレストラン in San Francisco [アメリカン・ライフ]
知人に誘われてSan FranciscoのFisherman's Wharfに行って来た。
知人が案内してくれたレストランはとても変わっている。
Forbes Islandという名のそのレストランは、Pier 39というテーマパーク風に再開発された桟橋の先に浮島を作り、その浮島を専用のレストランとして使っているのである。写真を見て欲しい。
この浮島、構造物全体が船のようになっており、海上に浮いている。上部がラウンジや塔(展望台)、地下(というか水中)がレストランになっている。大きなパインの木も植えられているが、これも人工的に土を敷き詰めて植え込んだものだそうだ。水面下にあるレストランからは海中を魚が泳ぐ風景を楽しめる、という仕掛けになっている。(ちなみに、写真右上のほうにゴールデンゲートブリッジが写ってます)
一見すると、堤防の先端部分を拡張して建物を作っただけに見えるが、良く見ると堤防などの陸上の構造物をはつながってない。電気は自家発電、電話はワイヤレス、水道や食料はボートで運ぶそうである。ちなみに、ゲストも近くの専用桟橋から送迎ボートでアプローチする。
送迎ボートを専用電話で呼び出して待つこと15分ぐらい、アルカトラズ行き遊覧船の間を縫うように送迎ボードが現れ、レストランのオーナーが自ら出迎えてくれた。港町に長年暮らすせいだろう、オーナーは日焼けで真っ黒でレストランのオーナーというよりも漁船の船長といった風貌である。この突拍子もないレストランを作るまでの経緯を聞きながら、5分もすれば浮島に到着する。
ほんとうに浮いている。
テーブルに座ってもゆらゆらと動いているのがわかり、近くを遊覧船が通ったときであろうか、たまに震度2ぐらいで揺れる。展望台は高いところにあるのでさらに揺れる。
でも、この揺れが気持ちよくて、さらに海中独特の雰囲気と、暖炉(サンフランシスコの夜は寒い!)と、スタッフの気配りのおかげで、ワイン1本でいい気持ちに酔えます。
アメリカにはなんとも変わったことを思いつく人がいるものだ。それを実現してしまうものすばらしい。
特別の日にお勧め。
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