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投資シンジケーションの難しさ [ベンチャー投資]

ここ数日、あるベンチャー企業の投資交渉に忙殺されている。

欧米のVC投資では複数の投資家がシンジケーションを組んで投資することが多い。シンジケーションを組むのは主に投資家のリスク分散のためで、例えば数十億円の出資を必要とするような事業の場合、この必要資金を単独の投資家がすべて拠出するには大きすぎるのでシンジケーションを組んで複数の投資家でリスクを分散するわけだ。

ところが、各投資家にはそれぞれ個別の事情を持つもので、投資条件に皆が納得できる投資条件を纏め上げるのが大変な作業となる。交渉が進む仮定で皆がそれぞれの都合を言い始めるわけだ。今、まさにそうしたプロセスの渦中におり、各方面の調整に追われている。

僕の見る限り、アメリカは比較的シンプルで、条件交渉の最大のテーマがバリュエーションであることが多い。欧州でももちろんバリュエーションが重要なテーマなのだが、法務上のテクニックに走るところがあって、例えば希薄化防止条項とか残余財産分配権等でシビアな条件を出してくることが多い気がする。

今回の話は日・米・欧にまたがるだけにそうした法務文化の違い、時差の違いなどいろいろあってやりにくい。国際法務に強いアドバイザーの必要性をヒシヒシと感じます。誰かいい人知りませんか?


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