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米VC業界は試練の時 : 来るべき冬に備えよう [VC業界動向]

世界中の株価がみるみる下落するのであっけに取られてしまう。いったい何が起きているのか。。。



アメリカでも日本でも株式市場はパニック的な様相を呈しているが、こうした株式市場の変調はVC業界にも影響を与えずにはおかない。



先週、Sequoia Capitalが投資先企業の経営者を集めて緊急ミーティングを開き、過去最悪の景気後退局面を生き残るべく、早急な対応を取るよう呼びかけたらしい。

引用: Sequoia Rings the Alarm Bell: Silicon Valley Is in Trouble  2008/10/8

Sequoia Capital,,, is sounding the alarm and asking its portfolio companies to buckle down for what could be the worst economic downturn of their relatively short lives.

(中略)

They want the companies to cut costs, to figure out way to survive and emerge at the other end of this downturn, which could last years. The speakers went through each functional area of the business and told the companies how to cut costs. By holding this special meeting, Sequoia is telling its companies to put survival strategies in place and figure out ways to outlast the broader market troubles.

上記のエントリーによると、Sequoiaは自社が投資するベンチャー企業の経営者らに対して、今後数年に及びそうな景気後退を乗り切るため、とにかく早急にコストカットするよう求めたらしい。シリコンバレーを代表するVCが、投資先企業に対して「成長」を求めるのでなく、代わりに「生き残り」を求めたわけだ。VCは投資先企業が成長して初めて収益を上げることができるビジネスモデルだ。そのVCが「成長」よりも「生き残り」を求めたわけだが、これは通常ではありえないことだ。



このSequoiaのミーティングで使用されたプレゼン資料(とされるもの)は下記引用のサイトで見ることができる。英語のプレゼン資料だが、それほど難しくないので是非全ページを見てみよう。Sequoia自身からのコメントはないため真偽の程は確認できないが、アメリカのトップVCの問題意識を垣間見ることができる。

引用: The Sequoia “RIP: Good Times” presentation: Here it is 2008/10/10

アメリカだけでなく日本も事情は同じ。VC各社の投資姿勢はタイトだと考えるべきだ。



来るべき冬への備えは怠りなくすべきだろう。


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