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ブログの数 [ネット]

Always OnのCEOであるTony Perkins氏によると、アメリカのブログの数は現在3,100万だそうだ。アメリカの人口をざっくり3億人として、ほぼ10人中1人がブログをやっている勘定だ。大変なことになったものだ。



中国ではもっとすごいことになっていて、2006年中に6,000万、2007末までに1億に達するそうだ。恐るべし中国。



これだけブログが増えてくると、自分にあったブログを探す技術のニーズはますます高まるでしょうね。


人脈を可視化できたら [ネット]

おもしろいサービスを紹介された。ネットに詳しい人はご存知かもしれないが、僕は知らなかったので興味深く思った。



LinkedInというやつで、SNSの”友達”の部分だけに特化し、自分の人脈関係を登録しておくことで「友達の友達にこんな人がいる」ということが一目で分かり、さらに自分自身の学歴や職業を登録し、ニーズ(求人、休職、ビジネス探し、専門家探し、、)もあわせて登録しておくことで、ネットワークの中から自分のニーズを叶えれくれる人を探したり、逆に自分が探されたり出来るもののようだ。



SNSは日記が併用されているので”人となり”が分かるが、こちらはもうちょっと踏み込んでその人のスペックやニーズがわかり、よりビジネスに役立ちやすいということなのだろう。日本でもこんなサービスあったら面白いと思う。



LinkedInの中身を見て見たい方、連絡いただければご紹介します。


YouTube成功の秘訣 [ネット]

前にお伝えしたYouTobeだが、YouTube株主であるSequoiaの担当パートナーRoelof Botha氏へのインタビュー記事が発表されているのが目に留まった。



まず、YouTube成功の秘密について、

We [PayPal] continued to expand our lead, enjoying first mover advantage, iterating on that product. You have to run to stay in the same place; it's a little similar here [to YouTube]. The use of service has improved dramatically over the past six months. The founding team, and people who have joined since, have had great ideas.

つまり、PayPalがそうであったようにYouTube成功の秘訣は、"First Mover"だったということのようだ。ところがそれだけでなく、

With YouTube, we've seen people copycat the site, but their other nuances don't catch on, don't come together in the same way. It's simplicity, at the end of the day. You don't have to worry about the format of your video recorded. YouTube takes care of all that in the background.

ときている。つまり、YouTubeではユーザーがビデオのフォーマットの煩わしさを意識しないで済むよう、すべてをバックグラウンドで処理していることも重要な要因だったようだ。この点は、楽天の成功要因に似ているように思われる。YouTubeでは今のところ事業としては大した規模になっていないようだが、そうした問いに対して

This is the tough balancing act that any management team has. How do you improve your infrastructure, how do you build a profitable company? That's a tight rope that all our little companies have to walk. YouTube been generating revenue since last year, and continues to do very well in that regard.

と来ている。つまり、今後はユーザ数の拡大だけでなく、収益に拡大にも動き出す考えのようだ。広告、アフィリエイト、ビデオ販売といったところか?



彼のインタビューではネット系ビジネスを成功させる上で極当たり前のことを言っているに過ぎないと思われるが、投資家の立場からは敬服の念を感じずにはいられない。First Moverに投資するのはとても勇気のいることで、世間に参考例がない状況下で事業の成功を確信しないと投資は出来ないものだからだ。成功する事業を見極める眼力とそれを支える情報網が投資家としての成功要因であったのだろう。成功する投資家というものはこうも格が違うものか。


動画共有サイトが爆発的増加 [ネット]

最近、しばしば"YouTube"というビデオ・シェア・サイトの話を耳にする。シリコンバレーの日本人の間でも日本のドラマが見れると話題だ。知らなかったが、日本でも大いに流行っているらしい。



なんでも、リサーチ会社のcomScore Networks社によると、1ヶ月間(2006年3月)で37億本のオンライン・ビデオが視聴され、中でも最大のサイトであるYouTubeでは、毎日、5千万本のビデオが視聴され、5万本のビデオがアップロードされるという。この数は半端じゃない。ちなみに、従業員はわずか25人だそうだ。



2006年1月にラスベガスで開催されたCESでは、YahooがNBCと提携してテレビの放送プログラムを配信することで話題になった。テレビで放送してから1時間後ぐらいにはネットで同じものが見れると言うサービスだ。いつからサービス開始する予定だったかは覚えていないが、こうしたYouTobeのような草の根ネットの台頭を目の当たりにして、Yahooもおちおちしていられなかったようだ。新しいサービスのYahoo Videoを始めたらしい。Googleもビデオ販売の広告を取扱始めたようだし、MSも同様のサービスを始めたようだ。ビデオがテキストや音楽に続く重要なオンライン・コンテンツになったと見て間違いないだろう。



ビデオ・シェアのコンセプトは確かにここ半年ぐらいしばしば見かけたが、こんなに短期間に盛り上がるとは予想していなかった。まだまだホットな状態が続きそうだ。


Yahoo+eBay v.s. Google+Dell [ネット]

YahooとeBayの提携と時を同じくして今度はGoogleが動いた。Googleは提携相手にDellを選んだというのだからこれまたすごいことだ。Dellが販売するPCにGoogleのソフトウェアをバンドルして売るらしい。バンドルするのはとりあえずGoogle Desktopらしいが、たとえば将来GoogleがOffice Suite製品を扱うようになって(GoogleはSunのStarOfficeと既に提携している!)、それをDellのPCにバンドルするようになれば、その影響は果てしなく大きく、間違いなくMicrosoftには大きな脅威だろう。まぁこれについてはDellもMSからWindowsを供給してもらう手前、簡単に進むことは無いだろうが、Dellの購入者がMS OfficeかGoogle Officeかを選択可能にするというのなら現実味がある。



Dellは先に報じたように少々苦しい状態のようだが、Googleと提携することで販売増を目論んでいるのだろう。さらにDellはIntelからMPUの独占供給契約を破棄しAMDからも供給を受けることを発表しており、Intelに陰りが見え、AMDの飛躍が見込まれるというような影響を及ぼしている。



インターネット業界の合従連衡は、インターネット業界にとどまらず、PC業界や半導体業界の競争にも影響を与えてますます複雑な様相を呈してきた。


YahooとeBay [ネット]

YahooとeBayの提携には驚いた。どちらも世界最大級のインターネット企業だが、この2社の提携規模はとてつもなく大きい。何しろ、



  • Yahooの4億人のユーザーにeBayのオークション、PayPalの決済、Skypeの無料電話を提供する
  • eBayの2億人のユーザとSkypeの1億人のユーザーにYahooツールバーおよび検索サービスを提供する


というような話らしいのだ。億単位のユーザのクロスセルというのは聞いたことが無い。



インターネット業界の合従連衡はとどまるところを知らない。Yahooのような業界最大級の企業ですらどこかと提携して更なる規模の拡大を目指さないと競争には勝てないという危機感の表れか。もちろん競争の相手はGoogleやMicrosoftなのだろう。



この先もGoogleとMicrosoftが提携し無い限り、合従連衡の連鎖が続くことだろう。


アマゾンのワンクリック特許が再審議へ [ネット]

米Amazon.comの有名な「ワンクリック特許」が無効になる可能性が出てきた。



この特許、cookieを使ってワンクリックで商品購入の決済を完了させるもので、1999年に成立し、以来アマゾンのサイトで使われてきた。初めてこのワンクリックを使ったときは本当にワンクリックで商品購入が完了したので驚いた。購入する商品の確認画面が何も出ないでいきなり決済が完了してしまうので、買ったはずの商品が間違ってないか気になってしまい、ワンクリックで注文した商品をあわててキャンセルしてしまったくらいだ。



ところが、WallStreetJounarl誌によるとこのワンクリック特許は危機に瀕していて、New Zealandのとある人がアマゾンに先んじて特許を申請していたようで、US Patent Officeがアマゾンのワンクリックを再審議することにしたらしい。(原文はこちら



インターネット関連特許としてこのワンクリック特許のインパクトは少なくないと見るが、かなり早い時期から批判があったようだ。しかも、裁判で不利な判決が出たこともあったらしい。



一頃流行ったビジネスモデル特許や今回のようなインターネット関連の特許は、(御幣があろうが)思いつきさえすれば誰でも比較的簡単に実現できるものではないだろうか。でも、一度特許が成立した場合でも、どうやら磐石にはなり難いようだ。



類似の特許に依存してビジネスしている方々は留意する必要があるだろう。


Bloggerにも武士道を [ネット]

AlwaysOnを見ていたら面白いものを見つけたので紹介したい。



"The AlwaysOn Blogger Bushido"というタイトルで始まる10か条のブログ・エチケットがある。ネットの世界は自由に何でも書けるわけだが、ともすると野放し状態になって収拾がつかなくなるので、参加者すべてに対してエチケットを求めよう、いるところが面白い。Bushido(武士道)という言葉を使うのもなんとなくわかる気がする。以下、Web上には見当たらないので、AlwaysOnの機関誌から引用する。





The AlwaysOn Blogger Bushido



  1. Members use AO to inform, entertain, and interact with each other.
  2. Members have a mutual appreciation for entrepreneurial enterprise and scientific discovery and how innovation can contribute to a higher standard of living for all.
  3. Those who post on AO are providing a public service that we appreciate.
  4. Bloggers on AO are independent operators who own their posts and thus take responsibility for what they say and how it might affect others.
  5. Members who post incorrect, specious, or crooked content risk eternal network banishment.
  6. Members shall not promote their own companies, events, or investments on the network.
  7. Members shall not attack anyone personally.
  8. Members strive to post opinions on things they know something about, and spare others from unnecessary chatter and grandstanding.
  9. Members honor the blogging tradition by linking to and commenting on posts in the blogosphere at large.
  10. Most importantly, members shall equally honor and respect the art and pleasure of "turning off".




稚拙な和訳をするとこんな感じだろうか。かなり意訳している部分があるのでご留意を。
「メンバー」を適宜「ブロガー」等の言葉に置き換えてみるとおもしろい。



  1. AOはメンバーが、情報を知らせるため、楽しませるため、そしてお互いが交流するための場だ。
  2. メンバーならAO上で繰り広げられる起業のアイデア、技術的な発見、さらに技術革新が人々の生活の向上に資することを互いに賞賛するものだ。
  3. AOに投稿する者は公共サービスを提供しているのであり、われわれはその行為を賞賛するであろう。
  4. AOのブロガーは自分の投稿の内容とその投稿が他者に与える影響について責任を持たなければならない。
  5. 不正確な情報、もっともらしい情報、歪曲した情報を流したメンバーはネットワーク上から永久に追放されるリスクを負うことになると心得るべし。
  6. メンバーは自分の会社、イベント、投資などをネットワーク上で宣伝してはいけない。
  7. メンバーは他者を個人攻撃してはいけない。
  8. メンバーは自分が知っている事実のみを投稿するよう努め、他者が不要な混乱や戸惑いに陥るのを避けなければならない。
  9. メンバーなら敬意を以ってブログの作法を守り、ブログの世界全体に対してリンクもしくはコメントを行っていくべきだ。
  10. 最も重要なことだが、メンバーは"Turn Off"(話が派生しながら発展して行くこと)の妙と楽しみに敬意を払うべきだろう。


まさに武士道とも呼べるような高潔な精神世界だと思う。
こんなブログ世界を目指したいものだ。


Skypecastでの音声コミュニティ [ネット]

Webcastに感心していたら、今度はSkypeが音声castをはじめるらしい。



Skype putting town-hall idea on the Internet



Skypecastって何?



Spype社のホームページにはこんな説明がなされていた。

Skypeを使える状況なら、共通の趣味を持った世界中の人との音声コミュニケーションが楽しめます。サッカーの試合を一緒に観戦したり、英語のレッスンを海外の先生に受けたり、出張先の情報を現地の人から仕入れたり、恋愛や悩み相談、他業種とのネットワーキングなど、さまざまな用途に使えます。

使い方によっては面白いコミュニティが出来るのかも知れない。Skypecastをプラットフォームにした会員制クラブのような派生ビジネスが出てきそうな予感。



そのうちVC-castでも作りましょうか?




Webcastの威力 [ネット]

"Webcast"という方法で開かれるセミナーがある。Webcastは映像や音声をストリーミング配信する一種の放送のようなものだが、このWebcastを使ってセミナーをしてしまおうというのがいかにもアメリカらしい。



実際、アメリカは国土が広く国内のあちこちにベンチャークラスターが散らばっているため移動時間が馬鹿にならないくらい多い。Webcastであればセミナー会場で多くの人に会えるチャンスはなくなるものの、自分のオフィスにいながら最先端のセミナーに参加できるメリットは大きい。



試しにAlwaysOneが主催するOnHollywoodというメディア関係のベンチャー企業が集まるセミナーのWebcastに参加してみた。参加するといっても事前登録も費用も何も要らない、きわめて簡単なものだ。同時にチャットルームが開かれていて、こちらの方はほとんど雑音でしかなかったが、アイデアとしてはおもしろい。



お手軽なだけにそこで提供される情報の質についてはいろいろとありそうだが、いくつかのベンチャー企業がプレゼンテーションしていたので、そうしたものを自分のオフィスにいながら聞けるのはとても助かる。



日本の場合にはあらゆるものが東京の比較的狭い範囲に集中しているためwebcastのニーズがどこまであるか疑問だが、今後の業務形態のひとつのあり方だと思う。


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